虚像を愛する

だいたい寝言

「今」を生きるアイドル

一年前。

某雑誌にて平野くんが「明日のスケジュールは確認しない。」と言っていた。

それを見た時、

「この人は、いつでも今の目の前に全力を注ぐ人なのだな…。」

と思った。

これは、そう簡単なことではない。能力をいかんなく発揮するために鍛錬する人がいるような、そんな上級のスキルだ。

それを理屈抜きではなく感覚で体得し、実践しているのであろう彼には、感心するばかりであった。

 そう思うと彼の発言には納得できたし、一貫した姿勢に私はいつも尊敬の念さえ抱いてきた。

 

そんな折、かつての盟友Princeがテレナビにてキンプリを「6人グループだとは思っていなかった」と振り返っている記事が掲載された。

キンプリが好きな方からすれば、なかなかショッキングだったのだろう。

「紫耀くんだって6人でデビューしたいって言ってたのに」

というツイートも散見された。

私はここでふとその発言を見返したくなった。

キンプリのたまに度が過ぎてしまう空気感がそこまで好きになれなかったタイプなので、

その発言に苦虫を噛み潰したような顔をした覚えはあるが、

それでも紫耀くんはニュートラルでい続けていた記憶があるからだ。

 

2015年のテレビ誌における記事。

平野くんはこう発言していた。

 「……もちろん、この6人でデビューできたらうれしいですよ。6人が大好きだし。いつかは6人でオリコン1位を目指してみたい。でも、先を目指すより、今ですね」

「とりあえず今は、集中して目の前のことをやる。次にどんな運命が来ても受け止められるように。それぞれの色をちゃんと見せることができて、この6人を多くの人に愛してもらえたら、キンプリが期間限定ではなくなるかもしれない」

 

そうだ。平野くんの主軸にあるのは

「まず、目の前のことを全力で。」

だ。

彼のスタンスは一貫している。彼は過去にも未来にも執着はしない。何より大切なのは、「今」だからである。

この当時、彼にとっての「今」がMr.king vs Mr.princeだったということである。

そして、そのメンバーといるのが好きなのもまた事実だったのだろう。

だから彼は今や、「この6人でハワイにまた来られたこと」は喜んでも、その6人でのデビューには言及しない。

いつでも「デビュー」のためには、今なにを積み重ねればいいのかを考えているし、

最近では、ある種の帰属意識を持って「グループに還元」という考えを持ち始めたともとれる発言があった。

でも、そのグループは今はMr.KING単体だ。

なぜなら、それが今現在、2017年6月の時点で彼の目の前に差し出された「今」だからだ。

 

この同じ記事で、彼はこうも言っていた。

 「キンプリってユニットになったのも、気分的にはクラス替えみたいな感じかな。もちろん、やってることは仕事って意識あるけど、違うクラスの子と一緒になって、新しいメンバーでまた頑張ってやっていくんだな、みたいな。この先、もしかしたら次のクラス替えがあるかもしれないぐらいに考えてる」

(ザ テレビジョンcolors)

 

当時はめちゃめちゃに批判された。

「関西を捨てたやつ」という扱いをされた。

ただのファンである私でさえ、その批判を見るたび傷ついた。

しかし、至極的を射た発言だ。どちらも大切であって、大好きな仲間であるけれど

自分の力ではどうにもしようがない采配がある。そういうことをうまく例えたと思う。

 

いつでもニュートラルでいることの高潔さを本能的に知っているのだろう。

ただ、時には人間臭く、ダサく、何かにしがみついてもいいのだよ、と思う。

絶対に東京に行きたくなかった

と語ったのは、そんな平野くんの家族愛が人間味として現れた発言だった思う。

名古屋を離れたくない理由があったのだ。

 

彼の発言をして辿ればたどるほど、パズルのように全てが一致してハマっていく感じが、たまらなく好きだ。

ある意味、一貫性のある人間だ。

 

惑わされ、揺るがされ、応援するのが辛くなることもある。

でもその度に新しいステージを見せてくれたり、考えさせてくれたり、自分の考えを見直すチャンスをくれたり、たくさんのお友達との尊い縁まで結んでくれたりする紫耀くんは、本当に偉大な存在だ。

だから、「今」はまだ私は平野くんの応援はやめられそうにない。