虚像を愛する

平野紫耀くんを応援しています。だいたい寝言。

Swinging Dream

今回は、私がどうしても忘れられないMr.KINGの幻の曲についてお話ししようと思う。

残念ながら、記録媒体に残っているものはMr.KINGの湾岸の局動画と、アイランド系のWSやビビットでの一瞬のみだった記憶。

よって、ほとんどが私の微かな記憶ベースでのお話となることを、ご了承いただきたい。

 

Swinging  Dream

この曲が初披露となったのは、2017年秋の帝劇公演「JOHNNYS' YOU&ME Island」(以下、ユメアイと略す。)のこと。

通年であれば、DREAM BOYSが上演されている秋の帝劇において、その秋に公演を任されたのはまだデビューしていないジャニーズJr.たちのみであった。

 

この舞台の会見は異例の帝劇屋上にて行われ、晴天のなか屋根もない屋外での会見では、眩しそうに目を細める当時の彼らの表情が今でも思い起こされる。

平野くんは、帝国劇場屋上で会見できたことを「エベレスト登頂よりも貴重なこと」と例え、彼らしい表現に感服した覚えもある。

 

そんな舞台で、0番に立ち、オープニングも1人でフライングしながら挨拶をしたのは、平野くんであり、実質的に彼が座長だったと言って差し支えないだろうと思う。

ただ、明言されたわけではないので、彼一人が初めて帝劇で座長を務めるのを今でも心待ちにしている。

 

そんな思い入れも深いユメアイにおいて、Mr.KINGの3人が金色の衣装に身を包みながら披露したオリジナル曲が『Swinging Dream』であった。

星空の映像がバックスクリーンに流れるなか、華麗にバトンを回しながら、キラキラと効果音でも付いているかのように舞う彼らは、まるで絵本から飛び出してきた夜空の妖精のようであった。

またこの曲の歌詞が何とも愛らしく煌めきに溢れていて、聞くたびにキュンキュンするものだったのだ。

 

以下、私のメモと記憶と照らし合わせて歌詞を綴る。

 

"素敵なステージが今始まる 準備はいいかい?

今宵、君と僕で 夢を見よう

Swinging Swinging Swinging !

Swinging Dream

 

君と僕のための 一夜限りの 最高級のメロディ かかるのさ

遠く三日月に腰掛けて 夜空のStardust revue

明けない夜 星屑の Celebrate

 

素敵なステージが今始まる 準備はいいかい?

今宵、君と僕で夢を見よう

Swinging Swinging Swinging 

Swinging Dream

 

夜の魔法が解ける前に 弾けて Crazy in dance

このまま ずっと 永遠に two of us

 

 素敵なステージが今始まる 準備はいいかい?

今宵、君と僕で夢を見よう

Swinging Swinging Swinging 

Swinging Dream

uh〜♪"

 

何と愛らしい詞なのだろう。

これを麗しい男の子たちが歌っていたのだから、それはそれは可憐で華やかで美しいパフォーマンスであった。

 

どうしてもこの曲では、バトンパフォーマンスに注目されがちになってしまったところはあった。

特にキング担は、自分も含めて親心のような心持ちで見ている人も多かったため、レポもバトンの成否に重点が置かれがちであったように思う。

たしかに、あの素敵な間奏部分でバトンをクルクルと回しながら華麗に舞う姿はなかなかの見所で、

何より平野くんがとんでもない大技を披露するのだから仕方がない。

平野くんがれんかいから順にバトンを受け取り、合計3本のバトンを抱えた状態から

1本を高く高く投げ、それが降ってくるまでの間に、両脇にいるれんかいに2本をノールックで同時に投げ、

3人が一気にキャッチする

という、もう説明しても伝わらないぐらいすごい大技を組み込まれていた以上、みんなが息を飲んで見守るのも当然だった。

 

成功すれば大きな拍手、失敗しても大きな拍手、とにかく帝劇である以上、拍手でしか感動を伝えられないのはもどかしかったが、

一番の見せ場だったことは間違いない。

 

ただ、この曲のいいところは決して、バトンをするところだけではなかった。

曲の世界観が、美しく若い男の子にしかもたらしえない、どこかメルヘンでおとぎ話のような煌びやかなものだったのだ。

 

ユメアイに続く、ハピアイでも披露されていたが、かなりアレンジされており(廉くんのバトンは曲初めに上からスッと降ってくる等)、私の最も愛した形ではなかったものの、その世界観はやはり健在であった。

 

これが、音源として、映像として、フルで残されていないことは非常〜〜〜〜にもったいない!!

当時も、どうしてもフルの映像を残しておきたくて、各所に要望を送りまくった。

結局、夢は叶わなかった。

Swinging DreamがJASRACに載った時、アーティスト名が「Mr.KING」ではなく「ジャニーズJr.」であった時点で、彼らのオリジナル曲ではないのかと悲しくなった。

実際に、美少年たちが舞い踊ったと聞いて、まだまだ曲として生きていることに喜びを覚えつつも、キングちゃんたち3人だけでパフォーマンスされることはないのだと突きつけられたようにも感じて少し寂しかった。

 

私はまた、あの3人が踊ったSwinging Dreamが観たい。

 

いつまでも、駄々をこねていては「Swinging Dream亡霊だ」と笑われてしまうだろう。

それでも構わない。

私は、この曲を歌った彼らを、今でも愛してやまないのだ。