北村匠海さんという表現者に出会いました
久しぶりのブログ更新なのに、平野くんのことじゃないのか、と私自身が一番びっくりしていますが、予め言っておきます。
担降りとか、推し変とか、そういう類の記事ではありません。
ちょっと別種の、出会いと発見があったというお話です。
本当はコロナ禍の中で、もっと記事にしたい思いもあったのですが、
なんだか今のこのタイミングにしか、この気持ちは生まれないことを、ジャニオタ人生を通して知っているので、今書いておきたくなった次第です。
タイトルの北村匠海さん。
平野担である私は、ちらちら名前が横目に入る存在であり、平野くんと同世代の俳優さんとして認知しておりました。
他事務所、他グループ、良作に出ている実力派の俳優さん。
端的にいうと、ライバルという認識でした。
そんな彼が歌う『猫』。
THE FIRST TAKEのYoutube再生回数で最も早く1億回再生を突破したその動画に、すっかりハマってしまったのであります。
私自身は、その動画を見たのは話題になってからずっと後でした。
ジャニオタなので、Youtubeのオススメに手越さんの動画がよく流れてくるのですが、その中で不思議と聴いてみようと再生したのが「猫」で。
途中まで聴いただけでも良い曲だと分かったので、せっかくならオリジナルの動画を見てみようと辿り着いたのが、件の『猫』でした。
多分、2020年11月末くらいだったと思います。
初めて見た時の感想は、「あ〜俳優さんとして実力のある人が歌も極めるとこんなに情緒溢れる表現ができるのか」というものでした。
DISH//さんがそこまで音楽の道を邁進されているなんて、ジャニオタである私はまったく知りもしなかったのです。
なんなんですか、あのお声は。
甘く、青さのある少年性も残しつつ、ハイトーンで一本芯が通ったクリアな声質でありながら、大人の色気も滲ませるかのようにちょっと語尾がかすれるあの感じ。
さらには、 歌そのものが至高であることはさることながら、歌っている時の姿、表情が筆舌に尽くしがたいほど魅力的でした。
顔をくしゃくしゃにして、腹の底から思いの丈をぶつけるようにどストレートにバコン!と打ち付けるように歌っているのに、どの一瞬一瞬を切り取っても、カッコ良いのです。
すこし猫背なのも、私にはぶっ刺さってしまって、あえなく私は帰り道に毎日何回もその動画を再生するようになりました。
(肩の上がり方や手先にかけての動かし方が猫背の影響かニノと似ている時があるように思います。)
オタク気質の私は、ライブブルーレイが近く発売される予定であるという情報をキャッチするなり、あっけなく購入ししました。
初めて見た時の感想は、「着替えないの!?ずっとステージにいるの?!?」というアイドルオタク丸出しのものでしたが、まあ、うまい。
噛めば噛むほど、うまい。
ちょっとくら音外してもいいのでは!?
歌も演奏も本当に上手で、想像していたより中毒性の高いものでした。
いずれにしてもバンド形式というのはより純粋に音楽が楽しめるものらしく、
気づけばDISH//さんの曲を口ずさんでは、もう一度あの曲聴きたいな、と再生するようになりました。
iTunesで簡単に曲を買えるのも大きかった。
あと、調べたら公式のYoutubeチャンネルでMVが見られることも。
アルバムを買ってしまうのは流石に気が引けても、気になる1曲を買うのはハードルが低くて、それを積み重ねて気づいたら…という状態。
土屋太鳳さんと歌っていたTAOTAKのAnniversaryもとてもお気に入りです。
声質だけではなく、言葉の発音(滑舌)もクリアで聞き取りやすいし、リズム感も良いので聴いていて心地が良く、なんどもリピートしています。
さらに、Youtubeの再生回数という制度がたまらんもので。
私が見始めた頃は6000万回再生くらいであった件の動画の再生回数が、年末の音楽番組での披露等も重なって、ぐんぐんと伸びて、
気づけばずっとトップだった紅蓮華にも追いつけ追い越せ、という状況に。
毎日見るたびに何十万回の単位で伸びていくので、その単調増加が本当に気持ちよくて、動画をみたいという気持ち以外にも、再生回数をみたいという気持ちで開いてしまっていました。
また、コメント欄にあるファンのみなさまの声が本当に幸せに溢れていて、
「見つかって嬉しい」という喜びに満ちたものから「あの頃はこんなんだったのに〜」というエモいものまで、あ〜今、応援してきてすごく一種の達成感もあるタイミングなんだろうな、って、幸せをおすそ分けしてもらうような気持ちになり、コメント欄を見ることまでもが私の楽しみになっていました。
1億回間近になった時には、お昼休みにも確認してみたりして、DISH//ファンの方が祝っているのを「よかったですね」と感動して眺めたりしました。
どこか、平野くんがどんどん世間に見つかっていったあの興奮と重ね合わせて見ていた節があったのだと思います。高揚感があるのです。
そんな、ちょっとしたマイブームになっている北村匠海くん。
永瀬廉くんとFBFで共演したのも記憶に新しいところですが、
(その番宣でV振りのコメントが廉くんに負けず劣らずスムーズで、この人俳優さんじゃないの?と思ったりもしましたが、そうですか、
EBiDANさん・DISH//さんとして培ったそれでしたか、、、)
思い返せば、本当にちょこちょこ存在感を感じてきた存在ではありました。
平野くんにやって欲しいな〜と思うような役を、ジャニーズじゃない若手の方が演じているな、と思ったら北村くん、という場面もこれまでにも何回かあったように記憶しています。
その中でも、最も『ジャニーズじゃないのか!』と驚愕した作品が、「君の膵臓をたべたい」でした。
あの映画が上映になった時は、ちょうど平野くんがくすぶっていた時期であり、尚且つもっとも儚く陰のある色気をまとっていた時期でもあったと記憶しています。
だからこそ、”キミスイ”が話題になった時は純粋に悔しかった覚えがあります。
平野くんだって、世に出れば絶対に話題になれるのに、、、
同世代の才能ある人の活躍は、ただただ羨ましかったのです。
そして、そのお名前を見たときに「北村匠海」くんか、またか、と思ったのでした。
おそらく、私がジャニオタとして、初めて北村くんをはっきり認識したのは、
2013年の「陽だまりの彼女」でした。
彼は、松本潤くんの中学生時代を演じていました。
その時もお名前は別に初見ではなかったと思います。
こんなにそっくりな美少年が世の中にはいるのか、北村匠海くんっていうのか、なんか名前見たことあるな、ジャニーズじゃないのか、という感想でした。
(ジャニオタなので発想がジャニーズ中心で申し訳ないです。)
その後、中学時代のジャニオタの祖(同級生)に久しぶりに再会した時にも「北村匠海」という名前があがりました。
我が師匠においては、その時にはすでにジャニオタを卒業し、ちゃっかりEBiDANに乗り換えておられました。
確か、SUPER★DRAGONの田中洸希くんでした。
(いずれは自分も好きになるかもしれないから、と名前を覚えておいた自分を密かに褒めたいと思います。)
やっぱり彼女は、先を行く人だなと思います。
その再会時に、「私も今やすっかりジャニオタだよ、平野くんだよ」と告げたのに呼応して、彼女は自身の近況としてジャニーズじゃないオタク活動の様子を伝えてくれました。
その当時小学生だった田中洸希くんのために、大きなお花をプレゼントしたり、写真を撮ったり、というふれあいの様子を写メを見せながら教えてくれ、まだまだ新しい世界もあるものだと思ったものでした。
そして、EBiDANの紹介の一環として「北村匠海くんって知ってる?あの子もいるよ」
と教えてくれたのでした。
僕たちがやりました、の時も、自分のアンテナはちゃっかりDISH//さんをキャッチしていた記憶があります。
友人が窪田正孝さんのファンで、僕やりのドラマが既に話題になっており、その初回放送を見ていた時でした。
エンディングが流れ、歌いだしのその「そうです、僕たちがやりました」
のワンフレーズが耳に到達した瞬間、ビビッときたのを覚えています。
本当に瞬間的に思わず画面を振り返って、
エンディング曲の詳細が出てくるまでテロップを凝視し「DISH//」の曲であることを確認しました。
そして、DISH//さんって名前見たことあるな?と思いつつ、いやこの声は新進気鋭のバンドなのでは?(RADWIMPSとかセカオワ的な)と思い、慌ててスマホで調べてみたところ、”ダンスロックバンド”というコンセプトでやっているらしいスターダストのグループであると改めて知り、
ジャニオタの端くれである私はその時にさえも
「ああ、ジャニーズじゃなかった、、、」と思ってブラウザを閉じてしまったのでした。
あの清涼感と色気の混在する歌声にアンテナが直感的に働くことは、その時にもすでに証明されていたのですが、
平野くんにどうしても羽ばたいて欲しかった当時の私は、
『ジャニーズじゃない』『アイドルっぽい』
と認識すれば即刻その方々の活躍を、無意識のうちに視界から外してきてしまっていたのだと思います。
その他にも、雑誌を買えば北村くんは載っていたし、その度に排他的に(まるで触れてはならない人のように)避けてきてしまっていたわけです。
それがいまや、こんなにも才能に恵まれたかたであると知ってしまった瞬間、
出演作品にまで遡ってチェックしてしまうようになりました。
やっぱり、「平野くんにやってほしいな」と思うような良質な作品に、ことごとく出演されているというイメージは間違っていなかったように思います。
そんな感想を抱いている矢先、平野くんを通して知った一番好きな小説である
「とんび」の映画化を、まさしく北村くんが阿部寛さんと演るというニュースも
タイミングよく舞い込んでくるなどして、思わず笑ってしまっています。
また、北村くんの過去の作品をチェックしていた中で再認識したのが、
彼とて初めから歌が上手だったわけではないし、幼い頃から良いお芝居をなさってはいましたが、ダントツで突出した俳優さんだった
というわけでもないということです。
私が想像していたよりも、努力を実らせ、才能を徐々に開花させてきていた、という印象を受けました。
同時に、ファンの方々はその過程を見守っていらして、本当に楽しかっただろうな、と思います。
一方で、自分は、この完成された今の一番熟していると思しき表現者北村匠海さんを、ブームとして楽しむことはあっても、平野くんやニノに抱いていた「あの頃から気づいていれば」
という後悔ににた感情はまったく感じておらず、また、「直接会ってみたい」という衝動にも駆られないのです。
不思議なことに。
歌も芝居も、もっと見たい!と思いますし、
その才能に一般人として惚れてはいて、(字も上手!)作品に対して感動を覚えたり、楽しみという感情は抱いたりはするものの、
平野くんに対して感じている「この人の歴史を目撃したい」という、『人』に紐付いた感情が芽生えてはいなくて、本当に不思議な感覚です。
自分としては、新たなジャンルを開拓した気持です。
多ジャンルの趣味(推し)がいる友人もこんな感情なのかななんて想像してみたりしています。
私は、ニノにしても平野くんにしても、その「人」に惹きつけられてきたわけですが、これはやっぱりジャニーズだから、アイドルだから、なのかな、と改めて感じました。
また同時に、平野くんがデビューする前もデビューしてもなお拘っている「強み」というワーディングに対して、共感を覚えました。
確かに、同世代の俳優さんと共演すれば、「自分には突出したものがない」という感覚を抱くものかもしれません。
そういう世界を、北村くんを通して見た気がします。
(北村くんのお芝居はやっぱり繊細で上手で、隙がない。表情がなくても動きがなくても語られているような佇まいで、俳優さんってすごい、、と思っております。)
正直、真っ向勝負で勝てる気がしない、と思ってしまっても仕方がないなと思いました。
というか、遅ればせながら、思ってしまった。
確かにジャニーズみたいに歌もダンスも芝居もバラエティも、どんどん実践式で積み重ねていくスタイルでは、何か一つのことだけを突き詰めることは難しい、と感じてしまっても仕方がないなと思います。
そのマルチな活躍、が売りだと信じてやみませんでしたが、どの分野でも彼らはそのステージのプロフェッショナルと肩を並べて取り組まなくてはならないのです。
平野くんには、華があります。
こんなにも、人気もあります。
帝劇であんなに美しく舞える人は、そうそういないし、
その生きざまだけで一つの物語が始まりそうな、
スターとしての星の下に生まれた人だと、私は
今でも思っています。
だけど、対等に戦いたい、よね。
ましてや、平野くんはコロナ禍の影響でスケジュールがずれた影響なのか、
久しぶりに音沙汰のない日々が続いています。
(かぐや様2のお知らせはあったので、贅沢になってしまったものですが)
そんな中、北村くんに興味を持ってみると、彼は今、毎日WSになんらかの話題があがっているんですね。
ちょ、ちょっと働きすぎではないでしょうか。
平野くんのデビュー直後の最多忙期でも、こんなに毎日毎日、別ジャンルの何かしら(映画やらCDやら)が上がり続けていたことってなかったように思います。
バラエティや雑誌には信じられないほど、出ていましたが、、、
思えば、平野くんのお仕事が落ち着いてしまっていてさみしいな、と思う気持ちから、他に手を伸ばしてしまったのかもしれません。
私自身、時間は全然ない中で、新しいものを鑑賞してみることを選択していることにびっくりしています。
平野くんの映画は楽しみにしていますし、彼が無理のないようにゆっくりできることをずっと心待ちにしていた、の、です。
忙しすぎて磨耗していく様子は、心が痛くて見ていられませんでした。
今のペースが彼としてもベストなのであれば、それが一番だと思っています。
ただ、コロナ禍の中、ライブDVD発売とブログと映画のお知らせだけでは、少し心許ないという感覚があります。
気が付かない間に、私も、贅沢な人間になってしまったものです。
この隙間を埋めるべく、まだ見切れていない北村くんのドラマのBlu-ray購入を検討しようと思います。
そして多分ですが、北村くんのジャンルって
一時の林遣都くんや、少し下の神尾楓珠くんにも通ずるものだと思うので、同様に注意しておきたいと思っています。
あ〜早くコロナ、収束してくれないかなぁ。