虚像を愛する

だいたい寝言

6か3+3か

King&Princeのデビューに際し、平野紫耀くんからの直談判があって

この6人でのデビューという形になった、という報道がなされた。

 

正直、意外だった。

きっと皆様も同じ気持ちだったのではないだろうか。

平野くんが自分から何かを強く主張する場面に、初めて立ち会ったのだ。

これまで彼は、「受け身」だった。

グループの変遷は「クラス替え」のようなものと表現した。つまり、彼の一存ではどうにもしようのない采配なのだと。

元のグループのメンバーも今のメンバーも大切な仲間だが、今の運命を受け止める、と言っていた。

それはアイドルとして極めて正当であり、理想的な態度であると私は思っていた。

アイドルは、ファンに求められて初めてアイドルとなる。自分がしたいことを表現するアーティストとはまた別の極めて特異的な存在であると私は思っている。

だから、平野くんを好きになってから、彼が「目の前のことに全力で取り組むようにしている」「明日のことは今日考えない」と明言しているのを見聞きしては、とても私の思う「理想のアイドル」だと認識してきた。

 

彼は、求められたことに「No」とは言えなかった。何かを主張したり、顕示したりすることを苦手としているように見受けられた。

誰もが無理だと思う演出に「できません」といったことを何ヶ月も引きずってしまうほどに、彼にとって「求めに応じないこと」は重罪だったのだ。

 

 

そんな平野くんが、「この6人でCDデビューをしたい」と申し出た。”主張”をしたのである。

それほどまでに、彼にとってこの6人が大切だったのだろう。

もしかするとジャニーさんには渋られたのはないかと思っていた。

「3人でも十分うまくやっているのに」という発言に、少しにじみ出ているようにも感じられた。

正直、そこが一抹の不安を感じさせる部分だった。

 

キンプリはそもそもが「期間限定」と銘打って立ち上げられたグループであった。

結成当初は直接、「デビューはまだまだ」と通達までされていた。

その後、期間延長を表明しても、あっさりと社長から「秋からは別々で」と解体を宣告されてしまったのだ。

別々の道を歩みながらも、平野くんはPrinceの3人が大好きなんだなぁと思わされる場面が多々あった。

前回、ハワイに行った時もこの6人であることを喜んだし、プライベートではじぐいわの2人を含む”いつメン”で遊ぶことばかりだった。

Jr.にQや雑誌の近況でも頻繁に「玄樹」「神宮寺」の名前が挙がったし、"VS"でなくなってからも彼はPrinceを強く意識していた。

たまにシブヤノオトなどで共演すれば、これまで以上に張り切って踊るようになった。

平野担さんとお話しするたび、「紫耀くんはキンプリが好きなんだね」という話をよくしたものであった。

 

「僕にはそんな発想がなかった」と語る社長の根本的なフィーリングは、2年半前から大きくは変わっていないのだろう。

しかし、平野くんの熱意にジャニーさん自身が心打たれたのか、気づくことがあったのか。

Mr.KINGとPrinceというグループ内ユニットは保存のままという形をとるところに、わずかばかりの社長の意地は感じないでもないけれど、

それはこちらの邪推というものであって、あくまで現行のファンの気持ちを汲んでのことなのだろうとも思う。

そして、快諾されたとも取れる表現もあったことからも、社長はきっと反対していたわけではないのだ、と知る。

 

6人で、と言われた。その瞬間に「受け入れなければならない」と思った。

提供された形を愛すると決めていた。

だけど、そううまくは適応できていなかったところに、幸運にもハピアイを見る機会に恵まれた。

紫耀くんが、生き生きしていた。

楽しそうだった。

ハピアイがNHKで取り上げられ、キンプリの6人が並んでコメントしていた。

今まで見た中で、最も精悍で凛々しい表情をした平野くんがそこにはいた。

あぁ、これが彼の望んだ世界なのだ、と。

ここまで活気に満ちた明るい表情をするのだ、と。

そしてFCができ、会員動画で6人で楽しそうに話す姿を見た。

本当に生き生きしている。

これ以上、何を望もう。

6人を愛することができそうだ、と思った。なんて簡単なんだろう、と思われるかもしれない。

でもファンなんて、そんなものではなかろうか。自担が幸せそうなら、何もかもが輝いて見えるものだ。

まだCDも出していない。それなのにFCには3日で7万もの会員登録があった。

きっと大丈夫。出だし順調。

 

そして、これから例え壁にぶち当たったとしても、平野くんならば、この6人ならば。