自担が来年、退所することになりました。
想像していたよりも早く、その時はやってきてしまった。
久しぶりの連ドラ、主演、TBS金10、楽しい楽しい1時間が終了して、余韻に浸ろうとしていたその矢先、Twitterに並んだ「えっ」の文字。その直後、自分に到達したお知らせメール、開いたリンク先の作られたフェイクかのような現実味のないメッセージたち、動画の中で手を前に組みながら等間隔に並ぶ5人。
正直、全然受け入れられなかったし、今もまだ喉につかえて飲み込めていない。
ただ、ここ1年の仕事量の少なさや「海外」を前面に出してコメントの熱量の差など、不自然な点がなかったわけではない。
廉くんやカイちゃんはどんどん新しいお仕事が舞い込んでくるのに、
どうして平野くんは音沙汰がないのだろう?ずっと待っているのにと不思議に思っていたことも、
こうして決断を知らされて、なるほどとようやく合点がいくもの。
実は自分は、昨年末から年度末にかけて体調を崩し、考えられないほどやつれてしまった。
そんな中、ドーム公演で元気と活力をもらい、周囲の支えもあって、ようやく復調してきていたところだった。
家族から「平野くんの違和感に、共鳴していたのでは?」と言われた。
正直そうだと思う。心と体はリンクしている。免疫は確実に下がっていたと思う。(コロナにもしっかりかかった)
久しぶりのバラエティを見ていて、平野くんに「求められたことに応じよう、としなくていいよ。そのままでいいよ。」と初めて思った瞬間があったのも、この頃ではないかと思う。
いつもそう。思い返せば・・・と思わされてしまうもの。今更何を言っても、後付けでしかない。
雑誌を読んでいても、いつも前向きだったし、5周年はお祝いできるものだと信じていた。
ワクワク、どんなことをしてくれるのだろうと楽しみにしていた。
自分自身が直訴して勝ち取り、育て、大切にしてきたKing & Princeを、こんなにも早くやめてしまうなんて想像だにしていなかった。
それでも私は、彼自身のファンだから、動画の最初のコメントで「ごめんなさい」を言われた時、胸が苦しくなった。
驚かせてしまって、と言っていた。でも、そんなことどうでもいい。私の驚きくらい戸惑いくらいくれてやる。謝らないでほしい。
ただ、彼が「年齢的に」という言葉を口にした時、あまりに生き急ぎすぎではないか、と思わずにはいられなかったのと同時に、もう少しデビューが早ければ・・・と思ってしまったことに身に覚えがあるのも事実で。
ただ、どうして別れていかなくてはならないのか、どういった話し合いの場が持たれたのか、出ていかなくてはできないことがあるのか、他に理由があるのではないかと心の靄は晴れないままで。
廉くんが「ジャニーさんが作ってくれたKing & Princeを守る」と言った時、胸の奥がツンと刺されたような痛みがあったし、
カイちゃんが涙を堪えながら決意を語り、「僕はこの5人でやっていくと思っていたので、寂しいし・・・」と言葉を詰まらせた時、その後再度話し始めたけど喉がつっかえて、それを堪えながら「寂しいし、辛い」と言った時、とてもじゃないけれど耐えられなかった。
れんとカイを置いていくのか。
ずっと離さなかったじゃないか。
何があっても一緒だったじゃないか。
弟2人を置いていっていいの?
それでも、やっぱりKing & Princeは令和のアイドル。
個々を尊重して、お互いを大切にしてきた。
こんな時まで、誰も大声を上げないし、大げんかもしない。
平野くんがいずれ飛び出していきそうだよね、というのは
平野担であればみんな感じていた節があったと思う。
時々話題にもなったし、その度に私は「ジャニーズじゃなかったら応援できるか自信がない」と言ってきた。その時の状況によっては、ジャニヲタもオタクも辞めるのかも、と。
でも、これから一緒に思い出を作っていく過程が、何も揺らぐことなく進んでいける未来が長くあるものと信じていた。
ジャニーズを辞めることは、ジャニーさんと本当の意味でのお別れになるのではないかと考えていた。
だから、こんなに早いのは全然納得がいかない。
一緒にでいくのがジンくんと岸くんだというのにも全く溜飲が下らない。
ジャニーさんがいなくなった時点で、目標を見失ってしまっていたと思う。
最後にした約束、「海外で頑張る」しか頼るものがなくなって、
それをモチベーションにするしか選択肢がなくて、
進んでいる道が正解なのか、間違っているのか、答えをこれる人はもうこの世にはいなくて。
不安なんだろうな〜という場面がなかったわけではない。
それでも、自分が言い出したことだから。
自分が自分の意志で、ジャニーさんを説得して、スタートしたことだったから。
責任を持って、舵を取らねばと奮闘していた様子は見て取れていた。
すごく、その勇姿がかっこいいなと思っていたけれど、
少しでも彼が信頼して寄りかかれる大人が側にいてくれないだろうかと
願う気持ちがあったのも事実である。
それでも、ここまで踏ん張って頑張り続けてくれてありがとう。
確実に成果はでてきていたと思うよ。
どんな評価を自身に下しているのか、わからないけれど、
話題になっていたし、新しいキンプリを見たっていう人、
新たに興味を持ってくれた人、たくさんいたと思う。
客観的な評価を見る指標って数字くらいしかないから、
商売っ気がないと結果が見えづらくてもがいたかもしれないけど、
私はずっと楽しくて幸せだったよ。
どんな選択をしていくのか、現時点では何もわからないし、
こんなに曖昧なものしか差し出されていないけど
私は、人として、平野くんを見ていたいと思う気持ちだけでここまで
8年近く彼を応援してきたから、ただただ今はついていくしかないと思っている。
母にも「行かせてあげなさい」と諭された。
「かっこいいやん、挑戦したい気持ちを選択する平野くんの方が、かっこいいんじゃない?」と。
確かに彼らしい。
意外なところで、意外なアクセルをブンと踏む。
賭けに出る。
本当にいつまでも読めない人だ。
ただ今は心を整理するために時間がほしい。
そして、来年の5月23日、5周年おめでとうを言うつもりだったその日、
こころよく背中を押してあげられたらいいなと。
今は漠然とそう思っている。