虚像を愛する

平野紫耀くんを応援しています。だいたい寝言。

応援しているアイドルが売れる、ということ。

波に乗るということはこういうことなのだなぁ、と感じる毎日だ。

 

年末年始、それはそれは去年では考えられないほどのメディア露出があり、さらにはそのどれにおいてもKing & Princeのメンバーはかなりの好待遇を受けていた。

心配していたダマされた大賞も、蓋を開けてみればとっても好意的な編成だったし、

平野くんの良さが十二分に伝わるものだった。

紅白歌合戦も、不在の岩橋くんの存在を絶対にないものとはさせないというメンバーの強い思いと、(賛否両論あったとは思うが)King & Prince以外をステージ上あげないというオトナの強い意志を感じさせられ、まさしく今彼らがいるフェーズをありありと見せつけられているようだった。

今日(正確には昨日)放送された逃走中では、カイちゃんがミッションにも果敢に挑み、さらには逃走にも成功したことでトレンドとなっている。

あぁ、間違いなく私は流行の波のど真ん中にいる人たちを見ているんだなあ、という感覚になる。

 

売れれば売れるほど、そしてそれが「正統派アイドルとして」であればあるほど、彼らの良いところがピックアップされ、

お茶の間でテレビをつけるだけでそれが見られるようにもなり、

こうした積み重ねで広く認知されるようになって。

その振幅がどんどんと大きくなっていってゆくゆくは、一躍「国民的」と呼ばれるまでになるのだろうなぁと思う。

 

そもそも彼らはみんなずっと、そうなれる素養を持ち合わせていた人たちだった。

だから、世間的に有名になる前からチャンスがあるうちにパフォーマンスを堪能しておきたい、と

はるばる東京まで足を運んでいたはずだった。

その覚悟があったはずだった。

 

なのにここに来て、急に寂しさを覚えるようになってきた。

 

キンプリがブームとなったことで、日常生活においても話題に上がる頻度が増えた。

近しい人たちには、私が平野くんを好きだということは知られているものの、

そこまで親しくない人には特段伝えてはきていなかった。

(言い回ることで私のオタク活動に支障が出るのも嫌だった。)

その人たちとの会話でキンプリが話題に出た時に「実は私好きなんです」と言ってしまう瞬間がある。

すると、「キンプリの誰が好きなの?」と聞かれる。

平野くんです、と答える。

その時の反応が「あぁ〜〜出た出た」といった感じなのだ。

ミーハーなのがバレてしまった、といったところだと思うがこれが非常にさみしい。

 

もちろん、平野くんを好きなのは王道が好きなので間違いない。

 

ただ、これまでに私は何度か平野くんやMr.KINGファンであることを公言した際に「え……?誰?」といった反応を受けたり、彼らの良さを説明して「そうは言われてもそれはファンの偏見じゃない?」と言われたことがある。

そのたび、「分からない人には分からなくて良いんだ」と自分に言い聞かせてきた。

きっといずれかこの人たちも、平野くん(とキングちゃんたち)はスターなのだと思い知る時がくる。

平野くんは絶対に世に羽ばたいていく人だから!

と信じてきた。

 

そしてそれが叶った今、嬉しくて嬉しくて。

 

なのに、そうなったらなったで私はいまや「日本で多数いるうちの1人」になのだなあ、当たり前だよなぁといった気持ちになった。

 

自分の惨めな部分をまざまざと見せつけられているようで、とても情けない。

そんなつもりは全くなかったが、平野くんのファンをしていることで、自らの承認欲求さえ満たそうとしていたのだろうか。

情けない話だ。

 

でも、平野くんを応援し始めてから4年。

楽しくなかったことはない。

ずっと、感動や幸せを届けてくれた。

思うようにいかない時間や、やりきれない思いも、本人たちの言葉でいつも昇華してくれた。

全く後悔はないし、どれも大切で譲れない思い出たちだ。

だから、これから先もゆっくり自分のペースで、平野くんたちの活躍を見届けたいし、できることならたまにはあのパフォーマンスや存在感を生で見続けられたらなあと思う。

 

ただ今は少し、寂しい。ちょっとセンチメンタルな時期なのだ。