虚像を愛する

平野紫耀くんを応援しています。だいたい寝言。

JOHNNYS' King & Prince Island』観てきました。

2018年12月22日 夜公演 を観劇してきた。

初日からかなりの日数が経過しての初観劇となったため、皆さんとはかなり感想にズレがあるかもしれないが、ご容赦いただきたい。

また、細かい演目等の感想については、改めてツイートなどをまとめようと考えている。

今回は、舞台「JOHNNYS' King & Prince Island」を通してみた、King & Princeというグループと平野紫耀くんについて。

 

まず、1つ大きな感想として浮かんだのが「これが平野くんの望んだ世界なんだろうなあ」というものであった。

これまでの舞台と比較して、取り組んでいる演目数や種類はそこまで減ったということはない。むしろ、新しいものにもどんどん挑戦していて、身体が心配になるほどである。しかし今回、彼が0番に立つ時間は私の体感として大きく変わった。

King & Princeは、シンデレラガールにしろMemorialにしろ、ダンスフォーメーションという点で固定のセンターがいないのが印象的なグループであると思う。

そして帝劇においてさえも、King & Princeで歌うLover's  Delightで、センターがくるくると入れ替わる様を見て、「これが平野くんの望む形に違いない」と感じた。

これまで、どれほどの重圧下で、彼がある種の使命感を持ってそこに立っていたのか。

本人の口から「みんなの前に立つ以上は」という覚悟の言葉を聞いた時には、平野くんも人間なのだとハッとさせられたものだ。

それを共に請け負う仲間ができたことに、大きな歓びを覚えている。

全てを背負って立つあの姿を知ってしまっている分寂しくもあるが、それでも彼の立ち姿があまりに異彩を放っている様には高揚感を抱くし、彼がコンスタントに良きパフォーマンスをし続ける上で最も理想的な形に落ち着いたのではないかと、ホッと胸をなで下ろすような気持ちもある。不思議な感覚だ。

 

さらに舞台内容について、もう一点感じたのは、ジャニーさんのKing & Princeに対する親心であった。

今回の舞台は三幕構成だ。

その全幕を通して「人間の歴史は悲劇の積み重ねだ。」といういつものお言葉に加えて「新しい時代を作る」というテーマが何度も登場した。

前者は、ジャニーさんの戦争経験に基づく主張であることに変わりはないのだろうが、そこから「新しい時代を創る」ことをKing & PrinceとJr.の皆んなに託したのだなあと思う。

King & Princeがデビューして間もない頃からずっと、演出や曲に関して自分たちで決めなさいと託されてきたところからも、

ジャニーさんの退き際を感じさせられるような気がして、とても切ない。

さらに「大人は子供には戻れない」と幾度となく繰り返し言った上で「僕たちは子供と大人の狭間」とまでKing & Princeたちに言わせるあたりに、巣立っていく彼らに対する一抹の寂しさと、手を離さなければというジャニさんの思いを透かしてみていた。

「メジャーデビュー」という節目を迎え、大きく世に羽ばたいていったKing & Princeに対してのメッセージなのだろう。

この「僕はもう手を加えない」という姿勢は、平野くんたちがジャニーさんに相談に行った時から端を発しているのだろうと思う。

平野くんは何度も「相談しただけ。不安な気持ちを聞いてもらっただけ。」というが、

社長からすると自分の手の届かないところで、我が子のように可愛い皆んなが自我を持ち、先のことまで自立して考えているということが、

そしてそれを自分にきちんと表明してきてくれたということが、

衝撃的だったんだろうなぁと思う。

「ちゃんと考えてるんだな〜」「自分たちでやりなさい」

という発言に滲みでるのは、子離れせねばならぬ親の寂しさと、一方で子の思いを尊重しようとする姿勢である。

だから今回、彼らが「大人と子供の間」とされたのは、そういった手が離れる寸前まで来てしまったということなのではないか。

帝劇を原点とし、そこで育った彼らが、手を離れて行くターニングポイントにあたるのではないだろうか。

デビューしてすぐに帝劇を卒業するなどとは考えづらいと思っていたが、布石を敷かれているようで

かなり寂しい。

帝劇で舞う平野くんは、本当に強く美しい。

できる限り、見ておきたいというのはオタクの我儘でしかないのだろうか…

 

2020年までは、どうにか続けてくれないだろうか、と思う。

社長の願いを、希望を、未来を、King & Princeに託してはもらえないだろうか。

King & Princeが大人になってしまうのが先か、オリンピックが先か、はたまた…

(どうか平野くんが「親孝行」を果たすその時まで、社長には元気でいて欲しい。)

 

以上二点だけは、どうしても書き留めておきたかった。

時代の流れには逆らえないものだ…時の前に人は無力だ。