ありったけの感謝を伝えたい。
昨日23:30、速報にてジャニー喜多川氏の訃報が入った。
私は飲み会から帰宅し、自室の床にへたり込んでちょうど一息吐いていたところだった。
衝撃だった。
と、同時に深い悲しみに襲われた。
大好きなヒロムが。
正直、今現在は自分の生活にまったく余裕がなく、大好きな平野くんの情報も完全には追いきれていない状況だが、今の想いを吐き出さずにはいられず、こうして想いのままに文を綴っている。
きっとジャニー社長を嫌いなジャニオタはいない。
敬愛の念を込めて、彼のことを「おじいちゃん」「ヒロム」と呼ぶ人が私の周りには多い。
自身が表舞台に立つことをこんなにも拒みながら、広く一般に知られ愛される社長が他にどこにいるだろう。
それは、彼が愛したタレントたちが皆、同じように彼を愛し、感謝し、その絆にファンが感銘を受けるからこそであろうと思う。
私は、彼に直接会ったことはない。
もちろん、言葉を交わしたこともない。
でも、彼が作り出す舞台に脈々と流れる信念や思想、メッセージというものを
浴びて、感じて、汲み取って、咀嚼して。
彼の作り出す世界観に魅了された何万人何十万人何千万人もの人間のうちの一人だ。
彼はとても純粋だった。
その感性一つで、ジャニーズ事務所、ひいてはジャニーズという概念をここまで偉大なものに引き上げてきた天才である。
その分、雑味がない。
そもそもジャニーズ事務所に商売気がなく、いつまでも極めて効率の悪い運営方法を採用し続けた背景には、このヒロムの趣味の延長であるという性質があったに違いない、というのはすでにオタクの共通認識であろう。
それでも、一度ハマると抜けられない。
彼の主張は一貫しており、彼の感性は他が真似することのできない、天才的なものである。
私は、彼の感性が赴くままに下される決断に対し、絶大なる信頼を置いていた。
平野くんがデビューできずに悶々とした時代も、どこかで「ヒロムがまだGOサインを出してくれないのなら…」と待ち続ける覚悟が決められた。
関西から東京に移動してきたときにも、キンプリが結成されてすぐ違和感を感じていたところに彼が「デビューはまだまだ。秋からは別で。」と放ったその一言が妙に腑に落ちたのもまだ記憶にある。
彼が「6人が好き」「いつメンが好き」と主張するたび、どういうグループでデビューするのが一番幸せな形なのだろう、何を応援すればいいのだろうと悩んでしまったが、結局は「ジャニーさんが下す決断なら何でも信頼するから」と腹をくくれた覚えもある。
その分、「ご健在のうちに絶対平野くんを世に放ってよね、自分の鳥かごに囲ってしまわないで。」と念を送った日々もあった。
だから、キンプリのデビューが決まったという知らせには動悸がとまらないほどに気持ちが高鳴ったと同時に、大きな不安にも苛まれた。
正直、彼が愛したのはキング3人ではなかったか。
どうにも彼に6人という選択肢があるとは思えなかった。
そして、それを裏付けるように報道された、ジャニーさんに組めと言われたわけではなく、自分たちで6人がいいのだと主張してのこの布陣になったというその事実が、どうにも納得できなかった。
世に受け入れられるのか?本当にベストな形だったのか?
その不安は、平野くんたち本人からの希望と野心に満ちた言葉と、そしてジャニーさんからの信頼の言葉ですべて溶けていった。
水を得た魚のように活き活きとパフォーマンスし、言葉を語り、テレビにでる平野くんが、このデビューによって自信と活力を得て、その魅力を最大限に発揮できていることは火を見るより明らかだった。
そして、それはヒロムも同じだったのではないかと勝手に思っている。
そんな中、Jr.時代にあれだけ熱く指導し手放してくれなかったジャニーさんが
「何も言うことはない」「よくできている」と褒めていると聞いたときには、
彼の手を離れることを意味しているのだと思い、とても寂しくなった。
一方で、自身の死期を悟っているのかもしれない、まだ行かないでお願い、とすがるような気持ちも抱くようになった。
それを繋ぎ止めるかのように、平野くんが逐一「ジャニーさんへの親孝行」「恩返し」「ジャニーさんの夢を叶えたい」と彼への愛を言葉にする姿に、どれほど涙したことか。
平野くんは今、どんな気持ちでいるのだろうか。
泣いているだろうか。
誰よりもオリンピックを楽しみにしていたヒロム。
その気持ちは本当に少年のように純粋無垢で、きっとおたくは誰よりも彼にオリンピックを迎えて欲しかったと思う。
どうして今なんだろう。
いつかはこの時が来ると、そう思っていたはずなのに受けとめきれない。
もっとあなたの作り出す世界を見せて欲しかったよ。
もっと平野くんたちの活躍を一緒に見たかったよ。
もっと彼らからの恩返しを見て欲しかったよ。
ジャニーさんのおかげで、私の人生はがらりと色を変えました。
今の決断に至ったのは、あの時思い切った選択をできたのは、新しい世界に踏み入れることができたのは、すべて貴方が世に放ってくれたタレントの皆様の活躍があってこそでした。
彼がいなければ私の人生はまったく違ったものになっていたに違いない。
私にとっても、恩人なのです。
だからこそ、ありったけの感謝を伝えたい。
本当に、ありがとうございました。
ゆっくり、休んでください。
そして、見守っててくださいね。
大好きです。